USC便り Vol.5
2017.03.19
過去の「バッハ・ウィーク」では生徒たちに混じってMs. Gotoによるソナタやパルティータの演奏もありました。「これらのバッハ・ウィークでの演奏とそれまでの過程は、私自身のバッパ・プロジェクトやコンサート、またレコーディングの準備のためにもなりました。今年はアンカラ(トルコ)とサラソタ(フロリダ州)のコンサートがバッハ・ウィークと重なり、一緒に演奏できないのが残念!」とMs.Gotoは語っていました。アンカラのコンサート終了後、すぐにロサンゼルスに戻り、その足で会場に駆けつけたり、次の演奏会では終了後に自身のフロリダでのコンサートに向かったり、というハードスケジュールでしたが、生徒たちの演奏を見守るMs. Gotoの姿があちこちのキャンパスで見られたり、アンカラ土産のお菓子を囲んで生徒達とレセプションで懇談している姿も見られました。
聴衆にとってもこのような形で同じ曲を個性の違う演奏で続けて聴くチャンスはそうそうありません。年々成長する生徒達にエールを送りながら、Ms.Gotoが始めた「バッハ・ウィーク」が水輪のように広がり、彼らのモチベーションとなっているのを身をもって感じられたのは素晴らしい収穫でした。

文責:森 桂子

